鶴岡市今泉(加茂水族館近く)の土砂崩れ現場で現地調査を行いました
脆い地質からなる不安定な斜面が残っているため、今後詳しい調査が求められる。
県からの要請をうけて、2026年4月13日に鶴岡市今泉の土砂崩れ現場において調査を行った。現場は、加茂水族館の南西側に位置する海岸沿いの県道藤島由良線に面した海食崖。1月15日の小規模な崩壊によって今泉油戸間の2 kmが通行止めになっていた。同じ場所で3月24日に大規模な崩壊が発生したことから、今回現地調査を実施することとなった。
崩壊の規模は幅70 m高さ60 mに及び、崩壊箇所は幅150 mの地すべり地形の内側にあり、斜面上部に数段の滑落崖の痕跡が認められる。ボーリング試料によると強風化層は厚さが20 m程あり、その下は亀裂の入った岩盤、さらにその下は硬い岩盤からなっていた。強風化層からは湧水が認められた。岩盤は温海層群の堆積岩からなり、海岸の岩礁に露出している凝灰質礫岩・砂岩と同質のものである。崩壊の原因としては、不安定な急斜面、厚い風化層と亀裂の生じた岩盤からなる脆い地質と、海側に傾斜した流れ盤構造、および湧水の影響が考えられる。(本山)
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