研究センター開設の趣旨
山形県は県域の85%を山地が占め、日本百名山にも名を連ねる鳥海・月山・朝日・飯豊・蔵王・吾妻の名峰6座、日本三大急流の一つの最上川、奇岩に建立された名勝立石寺等を擁するように自然の魅力にあふれ、また全市町村に温泉が湧出する県としても知られています。
一方、東日本大震災・御嶽山噴火・平成27年9月関東-東北豪雨など近年全国的に自然災害が多発しています。山形県においても2019年6月に山形県沖地震が、2020年7月には最上川で氾濫が発生、2021年2月13日の福島県沖地震により県内で震度5の揺れを観測しました。今後も風水害・火山噴火・内陸直下型地震・日本海の津波など安全を脅かす種は尽きません。
前者の信仰・風流・保養・行楽は地球がもたらす恵みであり、後者の自然災害は地球がもたらす脅威といえます。山形大学災害環境科学研究センターは、これら地球の恵みと脅威に関する探究の推進と一般への普及啓発を目的とし、地域に寄り添い連携をとりながら活動を進めます。
東日本大震災から10年の節目に当たり、我々を取り巻く自然環境とそれによる社会への影響について一層理解を深めるための一助となれば幸いです。
【2021年3月1日】
【研究センターのミッション】
(1) 山形の自然の魅力に関する研究と普及活動:山形県の地形・地質・動植物相・地殻変動・気候変動・日本海の海洋環境変化等に関する研究を推進します。これらの研究により得られた高度な知識を地域に還元するために市民講座・実験教室等を展開します。
(2) 自然災害に関する事前研究と社会的啓蒙:火山・地震活動の履歴や気候変動に関する研究とリスク評価を行います。地域の災害対応能力を高めるためにリスクの理解と被害想定等に関する防災講座を実施します。
(3) 発災時緊急調査:山形県における土砂災害・火山災害・地震災害・風水害等の災害発生時に緊急調査を行って迅速に変状を把握し、速報として地域に情報を提供します。
(4) 自然災害に関する事後詳細研究:緊急調査に引き続いて、災害をもたらした自然現象や災害を拡大させた要因についての理解を深めるために専門的な研究を行います。
-------------------- 山形大学災害環境科学研究センター/ユニット --------------------